3)ポルトガルギターとは?
3)FADOの演奏に欠かせないのはポルトガルギターとヴィオラです。
ヴィオラは一般的なクラシックギターですが、ポルトガルギターは日本でも持っている人はほんの僅かで、本物の音を聞いた事の有る人もまだ少ないかもしれません。
この2本のギターはそれぞれの役割が明確に別れています。
全体を牛耳っているのはヴィオラです。ヴィオラは歌い手の歌に合わせて曲がスムーズに進む様に導かなければなりません。ギターとベースとドラムを兼ねているような存在です。二拍子のファドがズンチャ、ズンチャ、と流れる様に進むのはヴィオラのおかげです。FADOのバンマスと呼んでいいでしょう。
かたやポルトガルギターは、ヴィオラの真面目なリズムとリズムの間を好きに泳ぎ回るかのように奏でられます。まるで「邦楽の合いの手のような感じ」といえばいいでしょうか。
そのポルトガルギターには、FADOと同じ様に「コインブラタイプ」と「リスボンタイプ」の2種類が有り、どちらも12弦ですが、形と調弦が異なります。
リスボンタイプは2弦ずつ6組を高い方から順に(シ ラ ミ シ ラ レ)と調弦し、半分はユニゾン、半分はオクターブ差にチューニングされます。
しなやかな音色はシタールがルーツという説も有るそうです。
独特のチューニングの為、専門の勉強をした人でないと弾く事ができません。
このギターは日本でも入手は困難で、私も今はポルトガルギター無しのオリジナルアレンジ(ヴィオラが命!)でFADOの表現を模索しています。
では、どんな音がするのか、私の一番のお気に入りカルロス・パレーデスの演奏をお聞き下さい。なんとも言えないセクシーで情感たっぷりな音色に驚かれるはず!
Carlos Paredes: Serenata - YouTube
Carlos Paredes - Verdes Anos - YouTube
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