『FADOの有る生活 A vida com Fado』  ポルトガル音楽ファドを愛する私のブログ Eu sou uma cantora japonesa cantar fado.      Fado修行の日々や地中海地方の文化についても綴っていきます

ポルトガルの #FADO(ファド)を歌う渡辺エマのブログです。FADOやポルトガルについて紹介します。ポルトガルには他にもワインや料理、世界遺産等魅力が一杯!サッカーのロナウドの故郷でも有ります。

2)FADOのスタイル

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2 )   ポルトガルのFADOには2種類有ります。
リスボンのFADO」と、「コインブラのFADO」です。

  リスボンのFADOは一般的に一人の歌手と2〜3人のギタリストからなるものです。歌手には男性も女性も居ます。歌のテーマはとても人間的で、リスボンの庶民の暮らしや人生の様々を歌にしています。
  
  その一方、コインブラのFADOは男性のみで演奏されます。もとはコインブラ大学の男子学生が女性に思いを伝える為の歌でしたが、現在では宗教的なテーマが扱われる事も多いそうです。歌い手はマジシャンのような黒いマントを身にまとって歌います。演奏に使われるギターもリスボンのものとは少し違います。
  
  さて、リスボンのFADOに話を戻します。
リスボンでファドが聴ける所、それは「CASA de FADO カーサデファド」と呼ばれ、リスボンでもアルファマ地区とバイロアルト地区に集中しています。
  

      
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   営業が始まるのも少し遅めの8時くらいからです。観光客向けの店では、食事と飲み物のオーダーをしなければなりません。そういう店ではだいたい食事が一段落した頃に歌手とギタリストが登場し演奏が始まります。歌手は4〜5曲歌うと次の歌手に交代していきます。若い歌手から始まって最後の方はベテランの歌手が登場します。ワインやお酒をどのくらい注文するかで違って来ますが、5000 円以上はかかると思っていいでしょう。私が行った時は現金が無くて、カードの使える店を探すのにとても苦労しました。これから行く方はご注意下さいね。殆どの店は現金オンリーのようです。

   では、観光客向けではない店はどうかというと、いくつか種類は有るようですが
飲み物だけでOKな所が多いようです。
ある店では店の厨房のオヤジさんが歌手も兼ねていたり、常連さんが順番で歌ったり、皆が入れ替わり立ち代わり歌手になったりギタリストになったりするそうです。そしてそういう店は明け方近くまで賑わっているそうです。
リスボンの人々の愛する本当のFADOはこういう所に有りそうですよね!
私も次回リスボンに行く時はこういう地元の住人の為のFADOを是非聞きたいと思っています。

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