『FADOの有る生活 A vida com Fado』  ポルトガル音楽ファドを愛する私のブログ Eu sou uma cantora japonesa cantar fado.      Fado修行の日々や地中海地方の文化についても綴っていきます

ポルトガルの #FADO(ファド)を歌う渡辺エマのブログです。FADOやポルトガルについて紹介します。ポルトガルには他にもワインや料理、世界遺産等魅力が一杯!サッカーのロナウドの故郷でも有ります。

58)ルゾフォナ大学その1 Univercidade Lusófona

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58)今回のリスボン行きのそもそもの目的は語学レッスンでした。
私のポルトガル語を少しでもマシにしたいと思い日本でも勉強はしているのですが、ずっと苦戦しています。
イタリア語の勉強をした時もそうだったのですが、やはり語学がぐっと身に付く時というのは現地にしばらく滞在して、毎日無理矢理でもその国の言葉を使う時です。
苦労してお店やホテルでひねり出したフレーズはいつまでも記憶に残っています。

イタリアのアマルフィのホテルで廊下の一部の電球が切れて真っ暗になってしまい、すぐに替えて下さいとフロントに言いに行った時。
ナポリのホテルから航空会社にリコンファームの電話をしなければならなかった時。
ベネツィアの街で、まだ0歳児だった息子の飲み物を作る為に軟水を探し買い求めた時。
ベローナで皮膚が太陽かぶれをおこし薬局で症状の説明をして薬を買わなければならなかった時。

そんな時に必死でひねり出し、冷や汗をかきながら使ったフレーズは今でもはっきり覚えています。
要するに身体で覚えるタイプなんですね.私は、、。

今回もそのパターンで少しステップUPするべく私はリスボン行きを計画しました。

そして短期間で効果を出す為にはただ滞在しているより学校で勉強した方がいいように思いますし、出来れば現地の大学で短期集中講座などを受けられたらいいな等と考えていました。

ところがうまくいかないことに今年はこの時期がキリスト教の復活祭と重なってしまいました。
ポルトガル人はだれもこの時期は働かず、休暇をとって家族と過ごすのだそうです。
学校も会社も休み。
復活祭の一週間はリスボンの各機関は機能しないようです。
ということで当初の目論みの半分の期間となってしまいましたが、復活祭明けの1週間、私はリスボン郊外の「ルゾフォナ大学」に語学の勉強に通うことになりました。

ルゾフォナ大学はリスボンの街の北、空港の近くに位置し、「カンポグランデ」という地下鉄の駅からすぐのようです。

 

私が滞在していたアルファマからですと、「バイシャ シアード」という駅からメトロを利用すると乗り換え無しで行かれるとわかりましたので、授業の前日にあらかじめ地下鉄の駅迄行って、駅迄の所要時間と改札口の位置を確かめ、プリペイド式のカード「Viva viagem」を購入しました。


バイシャシアードの駅入り口

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「VivaViagem」は緑色の紙のカードですが、ICチップが入っていて追加チャージも出来ますし日本のPASMOSuicaと同じように鉄道、バス、トラム等の他の交通機関でも使えます。
とりあえずそのカードに10ユーロチャージしてみました。

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この機械が駅に沢山並んでいます。カードの購入、チャージはここで出来ます。
英語表示も選べます。

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そして翌朝、まだ暗いうちに起きて部屋を出ます。
するとそこには今迄見た事の無いリスボンの姿がありました。

朝7時半のリスボンです。
観光客は全く居ません。

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歩いている人が居てもそれは地元の通勤通学の人、そして昼間は大賑わいの道の真ん中ではスーパー等に納品に来た車が荷物を降ろしているのに出会うくらいで、殆ど人気は有りません。
石畳の美しいアヴェニダーデ大通りを独り占めして歩くのは本当に気持ちがよかったです!

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レストランの店先には配達されたパンがぶら下がっています。

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それでも地下鉄の駅に来れば、どこから集まって来るのか沢山の人が足早に駅に吸い込まれて行く風景は日本と同じ。

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時刻表が見当たらなかったので少し時間に余裕をもって来ましたが、電車はすぐに来ます。
また、ホームの電光掲示板には次の電車が到着する迄の残り時間が表示されていますので、判り易いです。

一つ注意が必要なのは、電車がとても短い編成(だいたい3〜4両?)で来るので、ホームの端に一人でぽつんと待っていると乗りそびれる危険が有ります。
なるべく人が沢山待っている場所で待つ方が無難です。

この「バイシャシアード」の駅には私が乗る Linha Verdeリーニャ・ヴェルデ(緑ライン)と、Linha Azulリーニャ・アズール(青ライン)の二本の線が乗り入れています。

 
緑ラインの路線図

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リスボンにはこの他にLinha Vermelhaリーニャ・ヴェルメリャ(赤ライン)、 Linha Amarelaリーニャ・アマレラ(黄ライン)が走っています。

余談ですが、空港からリスボンの街に直接乗り入れているのは赤ラインです。
でも「ロシオ」等のにぎやかなエリアに行くには乗り換えが必要です。

さて、「バイシャシアード」駅から10駅、およそ20分。
「カンポ グランデ」駅に到着します。

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この建物の中に駅が有ります。

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日本でもそうですが、郊外の大学の有る駅というのは、駅を降りてもそこには商店街も住宅街も無く、何車線も有る広い道路と、何処が入り口か判らない広大な敷地の大学や運動場、公園などがドーンと有るだけ。
目印になるようなお店等も有りません。

 

駅の人に聞いたら「あの辺」とすごく大雑把に教えてくれたのでとりあえずその人の指差す「あの辺」目指して歩き始めました。
大学の校舎みたいな大きな建物が間隔をあけて並んでいます。
どれもみな同じようで非常に判り辛いです。

駅にあった周辺案内図

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(地図の右下、緑色の公園の右側に位置するオレンジの細長い建物がルゾフォナ大学でした。)


そしてあちらで聞き、こちらで聞きしてすごく無駄に大回りをしてやっと辿り着いた大学は思ったよりこじんまりしていました。

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さて次回は授業の様子について書こうと思います

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