『FADOの有る生活 A vida com Fado』  ポルトガル音楽ファドを愛する私のブログ Eu sou uma cantora japonesa cantar fado.      Fado修行の日々や地中海地方の文化についても綴っていきます

ポルトガルの #FADO(ファド)を歌う渡辺エマのブログです。FADOやポルトガルについて紹介します。ポルトガルには他にもワインや料理、世界遺産等魅力が一杯!サッカーのロナウドの故郷でも有ります。

52)大好きなポルトガルの陶器 Em Monsaraz

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52)Eu comprei  cerâmicas em Monsaraz.
Eu amo  cerâmicas Português.
南ヨーロッパに行くといつも楽しみなのが可愛らしい陶器との出会いです。
高級なブランドのツンとした磁器よりも、土の暖かみのある田舎っぽい陶器が私の好みです。
今迄にもスペインやフランスを旅した時にはよく買い求めたものです。(イタリアでは何故かあまり魅力的な陶器に出会った事が無く、ほとんど持っていません。ベネチアングラスに目が行ってしまうからでしょうか?)

さて、ポルトガルですがポルトガルは実はヨーロッパの中でも美的センスが優れた国です。
全てにおいて大変美意識が高く、色々な商品のパッケージや、トレンドを意識したホテルのインテリア、斬新な新しい感覚のレストランの盛りつけ、若い世代のお店のショーウインドウ、どれもとてもデザインセンスに溢れています。
また、ファブリックデザインの世界でもとてもポルトガルの存在は大きく、日本でもインポートのベッドカバーやクッションカバー、タオルリネン等の輸入先として必ずポルトガル入っていると言っても過言ではないでしょう。
そうそう、最近自宅の近くのダイエーのタオル売り場にポルトガルコーナーが有るのを見つけてびっくりしました!
国産の今治タオル等と変わらないお値段でしたが、デザインにはやはり南ヨーロッパの明るさと華やかさ、そして素朴さが有ってとても魅力的です。
ポルトガルのタオルは厚みもあって使い易そうでした。

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そのポルトガルの陶器ですが、ぽってりとふくらみがあって素朴な佇まい、そして軽やかな雰囲気の絵柄が特徴でとても南ヨーロッパ的な陶器です。

ヨーロッパでも高級な磁器のマイセンやジノリ、ロイヤルコペンハーゲン等にはやはりハイクラスな生活シーンが相応しいですが、南ヨーロッパの素朴な陶器からは地中海に面した小さな漁村の暮らしだったり、葡萄やオリーブの実がたわわに実る山間の村の風景等がイメージされます。リゾートの雰囲気もあって、リラックスして使える点も私は大好きです。

ポルトガルにも沢山陶器のメーカーや産地があるようですが、今回は私がポルトガル東部、スペインとの国境の町「モンサラーシュ」で買ったお気に入りの陶器達をご紹介します。

モンサラーシュMonsaraz は周囲に殆ど何も無い小さな山の上にポツンとある村です。

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小さなお城の城壁に囲まれた人口は1200人程度の小さな村です。
(この村の事はまた詳しく書こうと思います。)

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その村にはお店だって数える程しか有りませんので、山の端っこの方に有るこの陶器屋さんは多分モンサラーシュで唯一の陶器屋さんですから、町に来た観光客はみな行くだろうと思います。

お店には女性が一人いて、とても感じよく商品の説明等してくれます。
彼女は日本とポルトガルの歴史的な繋がりにも詳しく、そのため日本人の私と両国の歴史的な繋がりについて話しが弾みました。
多分このお店のオーナーかな?
私が選んだ陶器にもどうやって柄をつけているのか等を詳しく説明してくれました。
そもそもヨーロッパの陶器はイスラムの影響も多く受けており、陶芸の歴史も詳しく調べてみると面白そうです。
私が購入した彼女の作品の一部もイスラム的なデザインを取り入れていました。
この小皿達もちょっとイスラム風のデザインで、不思議な感じ。
こちらは、細い棒のような物で細かく模様を削って作られた手の込んだものです。

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イスラムの影響といっても、これはポルトガルアズレージョタイル等にも言える事なのですが、焼き物へのイスラムの影響はスペイン程強力ではなく、図柄には人や動物乗り物等も多く使われています。例えば大航海時代の帆船や、田舎の農家の庭の家畜なども描かれていたりします。
一方のスペインはイスラムの影響がわりと強く残っていて、建築物等に用いられているタイルには幾何学模様で有る事が多いです。
この点に関しては、「レコンキスタ」と呼ばれるイスラム支配からの解放が、スペインではポルトガルよりも遅れた事も関係しているかもしれません。


さて、この美しい小皿達の色合いも見て下さい。
いかにも南欧という雰囲気でしょう?

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黄色と青のこちらのデザインの物も私の好みにどんぴしゃり!こちらは友人のお土産にもしたのですが、とても喜ばれました。
小さいものはアクセサリーなどをちょっと置く場所にしてもいいですね。
中くらいの丸いボウルは直径10センチくらいですが、私はガーリックを入れてキッチンに置き、いつでもガーリックをすぐに使えるようにしています。


お値段も程よく、小さい物では1000円以下で買えます。
大きさもこの程度の小皿達はスーツケースでも場所を取りませんからお土産にぴったりですよ!
お店の名前はたぶん「Mufla」。一周20分くらいの小さな町ですから必ず見つかるはずです。是非行って見て下さいね!


去年9月の南青山マンダラでのライブの様子をyoutubeにupしました
マンダラでのライブは多勢のお客様にお越しいただき大変楽しいライブでした
この曲は「過去をもつ愛情」というフランスの映画にも取り上げられた曲です。
劇中ではアマリアロドリゲスが演じる歌手がリスボンのカーサデファドで歌う場面がとても印象的です。私のレパートリーの中でももっともよく歌う曲です。
宜しかったら見てみて下さいね!

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