『FADOの有る生活 A vida com Fado』  ポルトガル音楽ファドを愛する私のブログ Eu sou uma cantora japonesa cantar fado.      Fado修行の日々や地中海地方の文化についても綴っていきます

ポルトガルの #FADO(ファド)を歌う渡辺エマのブログです。FADOやポルトガルについて紹介します。ポルトガルには他にもワインや料理、世界遺産等魅力が一杯!サッカーのロナウドの故郷でも有ります。

13)さあ!歌のレッスン そして自炊♬

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13)今回私にヴォーカル指導して下さるのは、グイダ デ パルマ先生。
ジャズとボサノヴァのミックス、「ジャジーニョ」を作り出したカリスマ的なポルトガル人シンガーです。
日本にも来日してブルーノート東京や京都でライブをなさった凄い人です。
そんな人に直接指導してもらえるなんて、日本に居る時から緊張でもうドキドキです。

リスボンに到着したすぐ翌日には1回目の歌のレッスンが有りました。

約束の時間の30分前、宿泊しているアパートからすぐ近くのカモイエス広場まで行ってタクシーをひろいました。
先生のお宅はリスボンの中心から15分程の高級住宅街のアパートの最上階。
素晴らしいお宅です。
そのお宅の屋根裏部屋に(と言っても立派な広い部屋です)先生は自分の仕事場と、手作りのボーカル録音用のブースを持っています。
私が到着するのと入れ替わりに若い女性と男性の生徒さんがレッスンを終わって出て来ました。
初めてお会いする先生はとっても綺麗な澄んだ声の持ち主で、そしてとっても可愛らしい方。
誰からも好感を持たれるような優しいオーラを持った方です。
日本ツアーの思い出がとても良い思い出だったらしく、日本人の私にとても良くして下さいました。
日本から、夫婦湯のみと着物とおせんべいをお土産に持っていったのですが、どれも大変喜んで下さいました。

さて、レッスンはまず発声練習から!
しかも歌詞に出てくる難しい発音を使っての練習です。
例えば、「タルディーニャ」という言葉から「ニャ」という発音だけ抜き取って
「ニャ」だけで ドレミレ ドレミレド〜♬ 等と歌うのです。
ニャニャニャニャ ニャニャニャニャニャ〜♬
ニョニョニョニョ ニョニョニョニョニョ〜♬
ウェウェウェウェ ウェウェウェウェウェ〜♬
私の奇妙な声が、先生の高級アパートの屋根裏部屋に響き渡ります。
でもね、眼と眼を合わせて声を張り上げて歌い合うだけでも、とっても親しくなれる気がするんです。
これが音楽の素晴らしさですね!

その後は、私がまず歌を歌ってそれをレコーディングして、先生が後からそれにお手本をかぶせていくという方式で行われました。
お習字で、生徒が書いた字の上に先生が赤でお手本を重ねますよね?あんな感じです。
先生は私のボーカルスタルは尊重して下さって、それに関しては直される事はありませんでした。
気をつけなければいけないのは発音とアクセントだけ。
でもそれがなかなか手強いんです。
だって、もう何百回も練習して歌い込んでしまった曲達は、すっかり私の身体に染み込んでしまっていて、そう簡単には直りません。
そういえばスキーを習った時にコーチが言ってたなあ、、、「初めにへんな癖がついてしまうと厄介だ」って、、、。
まさにそんな感じ。
何回言われてもなかなか修正出来ない私に、でもとても穏やかにつきあってくれる優しいグィダ先生♡obrigada!
二人の会話だってもう大変です。
ポルトガル語、英語、イタリア語のごちゃまぜで無理矢理意思の疎通を図ります。
いつも外国で人とコミュニケーションしてて思うんですが、こちらの語学力が低いとわかると面倒臭がってそれ以上コミュニケーションをはかろうとしない人って結構多いんですが、先生はよくしゃべります。
私が半分くらいしか解っていなくても、ありとあらゆる言葉で喋り続けてくれるので、結局は私も理解出来たりするのです。
本当に先生のキャラクターは素晴らしい!

余談ですが、先生手作りのボーカルブースがまた素晴らしいんです。
人が二人入ればもうギュウギュウの狭いブースですが、ちゃんと壁は防音になっています。小さな窓もついているので、ミキシングデスクとも眼でやりとりできます。
ドアは、、、、スタジオ仕様で二枚扉になってはいるんですが、薄い木の扉で、完全には閉まりません。いつもうっすら隙間が空いたまま。。。
手作り感一杯です。
昔よくCMの歌の仕事をしていた時に通った或る会社のブースがこんなだったなあ。。。
(その後その会社は立派なビルに引っ越して素晴らしいスタジオをいくつも作る様になりましたよ!)
でも、こうやって作ろうと思えば作れちゃうんですね。
自分も専用のブースが欲しくなってしまいました。


そうして各曲に関して先生の赤い修正が入った録音をアパートに持って帰って、次回のレッスンまでに赤部分を直しておくのが宿題となりました。

先生は有名人なので、家の中や外観等を写真に撮ってここで公開することは出来ませんが、先生の素晴らしい歌声はyoutubeでいくらでも見る事が出来ますので、興味の有る方は検索してみて下さいね。
先生のお宅の付近の高級住宅地はこんな感じです。
古い建物の外観を保持しつつ、内部はとても近代的に快適な作りになっています。

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さて、たっぷりと宿題を出されてしまった私はのんびり観光などしていられなくなりましたので、アパートの近所のスーパーに行って自炊の為の買い物をしました。

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この他にビールを半ダース、ハム、苺、ティッシュ等を買って20ユーロ程でした。
ビールは4ユーロくらいで安く感じましたが、他は特に安くもない普通の値段という感じです。
これらの材料を使ってまずはたっぷりのサラダを作りました。
ドレッシングがとても美味しいドレッシングだったのでもりもり野菜が食べられて嬉しいです。
このドレッシングは日本に買って帰りたいと思う位気に入りました。
「Florette」というブランドの「Gourmet」ドレッシングの「vinagreta」味です。
見た目はシーザーサラダのドレッシングみたいに濃厚に見えますが、とてもあっさりしていて食べ易いですよ♪
250mlの小さいボトルで1.99 ユーロでした。

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サラダと、他はパンと鰯のペースト。
あまり知られていないと思いますが、ポルトガルのパンはとってもとっても美味しいんです!
ヨーロッパのどの国よりもポルトガルのパンが美味しいと言ってもいいくらいです。
フランスパンと違ってすぐに固くなりませんから、買った翌日もそのまま美味しく食べられます。
外はカリッと、中はしっとり。
これに鰯のペーストを塗って食べるといくらでもパンばかり食べたくなってしまうから危険です。
こんな感じで自炊も楽しいので、食事の心配はしなくて良くなりました。
頑張ってレコーディングまでに出来るだけ発音を直しておこうと思います。

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