『FADOの有る生活 A vida com Fado』  ポルトガル音楽ファドを愛する私のブログ Eu sou uma cantora japonesa cantar fado.      Fado修行の日々や地中海地方の文化についても綴っていきます

ポルトガルの #FADO(ファド)を歌う渡辺エマのブログです。FADOやポルトガルについて紹介します。ポルトガルには他にもワインや料理、世界遺産等魅力が一杯!サッカーのロナウドの故郷でも有ります。

37)ポルトガルの家 

f:id:masakofado:20150823210046j:plain

 

37)残暑お見舞い申し上げます。8月も後半になりましたね!
ポルトガル語では夏はVerão ヴェラオと言います。
リスボンでも酷暑であったらしく、40度超えたという話も聞こえてきました。
私は夏生まれですので暑いのはわりと平気ですが、40度は厳しいですね。
そんな暑いリスボンではありますが、以前このブログでもご紹介した日本人男性ファディスタの高柳さんが今リスボンに行っておられて夏のリスボンを満喫されているようですし、私がいつもお世話になっているポルトガル語の先生も夏休みでリスボンに帰省されてしまいました。
羨ましいなあ~~.

今頃みなさん、冷たーく冷えたヴィーニョヴェルデとバカリャウのコロッケでもつまんでいるのかなあ〜〜〜。
それとも、郊外のセツーバル(私がレコーディングした所です。)あたりのビーチでイカのフライでもつまんで冷たーいヴィーニョヴェルデでも飲んで、、、。
と、どうしても食い意地のはった私はそんな想像ばかりしてしまいます。

f:id:masakofado:20150823210415j:plain

*カスカイスのイカフライ


ポルトガルは自然が豊な国ですから、夏休みも楽しそうです。
リスボンから小一時間も電車に乗れば、涼しい避暑地のシントラですとか、カスカイスといったビーチリゾートに日帰りで行って来ることも出来ます。
経済的にはスペインやギリシャとともに危機的な状況のポルトガルですが、そんな緊迫感は全く感じられません。
昼間はゆーっくり、まーったり、そして夜は本当にエネルギッシュに思いっきりはじけて生活を楽しむポルトガル人です。

f:id:masakofado:20150823210824j:plain
※カスカイスのビーチ


アマリアロドリゲスの歌にも、ポルトガルの人々の暮らしをテーマにしたファドが沢山有ります。
中でも有名な「ポルトガルの家」は私もレパートリーにしていますが、リスボンのファドハウスに通う地元の人々も大好きな曲です。

www.youtube.com

この曲では、ポルトガルの普通の庶民の暮らしの楽しさが軽快なテンポで歌われていて、まるで映画を見ているように人々の生活の様子を感じ取ることができます。

f:id:masakofado:20150823211007j:plain

ポルトガルの家

ポルトガルの家はいい
テーブルの上にはパンとワイン
誰かが控え目にドアをノックすれば
温かくテーブルに招かれる
それは偽り無く寛大である
貧しいけれど喜びと大きな幸福がある生活だ

四方は白塗りの壁に囲まれ
ローズマリーの香り
葡萄はたわわに実り
庭には薔薇が2つ咲いている
アズレージョのタイル
春の温かい日差し
キッスの約束をかわす
抱擁の腕は私の希望

これがまさにポルトガルの家
まさにこれがポルトガルの家

幸せと愛情のある
我が家のささやかな生活
そして窓のカーテンに月明かり
お日様のひかり
ほんの少し、ちいさな歓び
質素な生活
パンとワインが有ればいい
野菜スープの湯気が有れば

これがまさにポルトガルの家
まさにこれがポルトガルの家

f:id:masakofado:20150823211118j:plain

* アズレージョタイルの壁の有る庭

 


いかがですか?
少し訳すのも難しい所も有りましたが、雰囲気は伝わったのではないでしょうか。
貧しくてもおおらかに、生活の些細な所に歓びをみつけて楽しく生きている人々の温度を感じる歌詞ですよね!
そして、先程もふれましたが、現在の危機的な経済状況でも悲観することも荒れる事も無く、おおらかに生きている今日のポルトガル人もまさにこのような感じです。
ね!私がポルトガルを好きな理由もまさにこんな部分です。
暗いとか重いとか思われがちなファドですが、こんな曲も有るのです。

f:id:masakofado:20150823211306j:plain

*こんな干し方をしていても乾いてしまう気候の良さ!

 

 

ああ、こんな歌詞を翻訳していたらまたしてもポルトガルに行って良く冷えたヴィーニョヴェルデを飲みたくなってしまいました。

ヴィーニョヴェルデといえば、来月9月28日の南青山マンダラでのライブでは、東京の播磨屋さんというお店にご協力いただいて、ヴィーニョヴェルデポルトガルのワインを飲みながら、本場のファドハウスの雰囲気を体感して観ていただけるライブを開催します。

播磨屋さんは日本では珍しい?ポルトガルワイン専門のお店です。
私の大好きなビーニョヴェルデももちろん取り扱っています。
取扱銘柄は店主川西さんが自ら確かめ気に入ったポルトガル原産のワインに限定しており、ドウロ・ダン・バイラーダ・ミーニョ・アレンテージョセトゥーバルなどの地域から代表的なワインを輸入しています
ワインづくりの伝統が有って顔の見える生産者からのみ仕入れたワインを直輸入されています。
このため、良質のポルトガルワインが求めやすい価格で購入することができます。
通販で購入出来ますから、ご興味の有る方は是非どうぞ!
配送もとても迅速で丁寧なお店ですから、安心してお買い物出来ます♪

www.w-harimaya.co.jp


このライブの詳細は次回のブログで詳しく書こうと思いますが、色々な演出で楽しんでいただける工夫をしようと思っています。
平日ですがご都合をつけてお越し下さいね。
では!残り少ない夏を楽しみましょう♪

f:id:masakofado:20150823211048j:plain


ポルトガル情報 人気ブログランキング IN順 - 海外生活ブログ村

ポルトガル旅行 人気ブログランキング IN順 - 旅行ブログ村

音楽のある暮らし 人気ブログランキング IN順 - 音楽ブログ村