『FADOの有る生活 A vida com Fado』  ポルトガル音楽ファドを愛する私のブログ Eu sou uma cantora japonesa cantar fado.      Fado修行の日々や地中海地方の文化についても綴っていきます

ポルトガルの #FADO(ファド)を歌う渡辺エマのブログです。FADOやポルトガルについて紹介します。ポルトガルには他にもワインや料理、世界遺産等魅力が一杯!サッカーのロナウドの故郷でも有ります。

17) Recording in Lisbon#1 リスボンレコーディング #1

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17)現地ギタリストとも音合わせが進み、今日はいよいよレコーディングです。
この為に、はるばるLISBOAまでやって来たんですよ我々は!
「はあはあ」
と、息荒くテンションも上がります。
こちらに来てからほぼ毎日アパートの部屋で練習もしていた真面目な私達。
私の体調も含めて全ての照準はこの日に最高になるように考えて、意識して行動していました。

ところが、
レコーディングの前日ギイダ先生からメールがきました。
「明日からサマータイムだから、集合時間を間違えない様にね」

ちょうどレコーディングのその日、3月の最終日曜日午前1時からヨーロッパはサマータイムになるんですね。
昨日までは9時間だった日本との時差も8時間になります。
それだけでもう私の頭は???
数字は苦手です。。。。

ええと、いままでより一時間早くなるんです。

だから、先生の家の前に10時に集合の約束だったのですが、今までの時間感覚で10時に行くと、それはすでに11時になっていて、1時間の遅刻になってしまうのです。

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さあ、私は困惑しました。
リスボンに来てから、いつもiPhoneのアラームで起きていたからです。
iPhoneはこのサマータイムを知っているのだろうか?
それともいつもより1時間早く起きて、9時に着くように行かないとダメなのかな?
どっちなんだろう?
ネットで調べてみると、iPhoneサマータイムに対応しているという人も居るし、、、。
でも、明日は私達のメインイベントですよ!
間違いは絶対に許されません。
さあ、それを考えたら眠れなくなりました。
あああ、今日まで無理せず飲み過ぎず、体調管理に気をつけていたのに、ここで眠れなくなるとは!
そして外はあいかわらず闘牛場の観客が一斉に押し寄せて来たかの様に人々の奇声が(土曜の夜でしたからね)。。。
結局私は午前1時にiPhoneの時計が一時間飛ばして2時になり、サマータイムに対応しているのをこの目で確認するまで安心して眠れませんでした。
でもすごいですね!iPhone
1時丁度に1時を通り越して無理矢理2時になりましたよ♪



そして朝、なんとか無事にアラームも鳴り、身支度をして朝食をしっかりとって、
さあ!行こう!
ずっと楽しみにしていた1日の始まりです。
アパートの近くのカモンイス広場で朝から営業しているカフェで水を買い、タクシーに乗り、無事先生のお宅の前に時間前に到着しました。
すぐにTiagoも来て(彼はいつも時間より前に来るんです!)我々は先生の素敵なクラッシックベンツに乗り込みました。
リスボンからスタジオまでは約1時間弱。
時間節約の為車の中で発声練習をしながら、高速道路を使い郊外のリゾート地に向かいます。
「ニャニャニャニャ ニャニャニャニャ〜♪」

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やって来たのはセトゥーバルという保養地です。
美しい街並と海が春の日差しに輝いています。
そして辿り着いたスタジオがまた凄い豪邸でした。
映画で見るようなハリウッドのお屋敷みたいなお宅なんです。
海を見おろす高台に建っていて、入り口のゲートは自動でグイーーーンと開閉します。
お約束の様に大型犬が「がるるるるる〜」とうなり威嚇してきます。笑
スタジオの有る階には海の見える室内プールも有って、気分転換に泳ぐこともできます。
ギイダ先生もこのスタジオで何回もレコーディングしているそうですが、なんとも羨ましい限りですね♪
スタジオのオーナーはギイダ先生のお友達のフィリップさん。
薄手のダンガリーのシャツにスリムなノータックのチノパンを合わせたカジュアルな服装をとてもエレガントに着こなして、流石ヨーロッパ人!
ここは彼のプライベートスタジオですが、沢山のミュージシャンがレコーディングに来るそうです。
さて、スタジオにはガラス張りの広めのブースが有り、そこにTiagoと蓮見氏が向かい合って座り、私はガラスの外側から彼らを見ながら歌うという形でレコーディングは始まりました。

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 photo  A.Hasumi

ああ、日本語で演歌歌手としてレコーディングしたジェロ君の気持ちが今ならわかる!
海外で、しかもコーディネーターさん無しでレコーディングするというのは本当に大変です。
長くなりましたので続きは「レコーディング その2」に書かせていただきますね♪

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